発売日の7月初旬頃から、しばしばこのアルバムのリードシングル「ジターバグ」のPVが
CATVで流れていて、「あ、コレいいかも… TSUTAYAに置いてあったら借りてみよう」と何と
なく思いながらも店頭に並ぶことはなく、結局思い切って買って来てしまいましたというのが
叶月とエルレとの出会い。気づけば夏も終わりの8月下旬で、余談ですがアジカンの「未来の
破片」に出会う1日前のことでした。振り返ってみてもエルレにアジカンとは、この頃ほど俺に
とって素晴らしいアーティストとの出会いが重なった時期はないな…
疾走感溢れるナンバーやエモーショナルなナンバーなどバラエティーに富む全11曲だが、
その全てが基本的にエネルギッシュなギターサウンドから成っている。かといって、通して聴
いても消化不良を起こすことなく、さらっとお茶漬けのように(?)おいしくいただけてしまう。
これはひとえにVo.細美氏のソングライティングのセンスによるもので、彼の書く曲がことごとく
ポップでキャッチーであることが、このアルバムを単にうるさくて飽きが来るのが早い作品たら
しめることを回避している。
そんなこの作品、ぶっちゃけ「うるさいの自体ダメ」って人以外にはあまねく広まってほしい
傑作アルバムだと思うワケですが… 疾走感が売りの1〜3曲目が一般的には人気が高く、
特に3曲目の「ジターバグ」はエルレ史上最高峰に位置する佳曲かと思われます。後の4曲目
以降はリスナーにより好みも様々に分かれると思いますが、とにかく全体に統一感があって、
飽きのこない作品であります。余談までに叶月は8曲目の「Dancing In A Circle」が「ジターバ
グ」に匹敵するお気に入りです。
なお、エルレを知る人の間ではよく言われることですが、細美さんの魅力の一つには英語の
発音の流暢さもあります。「インディーズ系バンドって何か英語ヘタクソでダメなんだよね〜…」
(失礼;)というあなたにも、おすすめな一品です。
ちなみに上のカタカナ表記でわかるように、このバンド名は「エルレガーデン」です。エルレ
の作品にハマって、後日友達に「俺最近エレガーデンハマってんだよね〜」とか言って赤っ恥
かかないように!(笑)(2005/3/2)
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